「このまま不登校が続いたら、公立高校はもう無理かも…」
「埼玉の高校受験って、欠席日数や内申でやっぱり不利になる?」
不登校の期間が長くなるほど、進路の話は“怖くて見ないふり”になりがちです。けれど埼玉県は、不登校の生徒などを対象とした特別な選抜が制度として明記されていて、さらに公立通信制(大宮中央)やパレットスクールなど、通い方を選べる公立の受け皿もあります。 埼玉県公式ホームページ+2埼玉県公式ホームページ+2
この記事では、埼玉で不登校の子が公立高校を目指すときに、親が一番悩む「欠席・内申・受験手続き・学校選び」を、 現実に動ける順番で整理します。
※最終判断は、必ず埼玉県の実施要項・各校募集要項・学校説明会で確認してください。
結論|埼玉は「不登校=公立が無理」ではない(ただし“順番”が重要)
埼玉で不登校の子が公立を検討するとき、選択肢は大きく3つです。
- (原則)全ての全日制・定時制で実施:不登校の生徒などを対象とした特別な選抜 埼玉県公式ホームページ
- 公立通信制:埼玉県立大宮中央高校(通信制)
- 不登校経験者を想定した定時制:パレットスクール(3校) 通信制高校ガイド
ポイントは、「どれが正解か」ではなく、子どもの“今の回復段階”に合う選択肢から着地させることです。
埼玉の「不登校特別選抜」の要点
埼玉県の入学者選抜要項には、不登校の生徒などを対象とした特別な選抜があり、
原則として全日制・定時制の全ての学校・学科等で実施と記載されています。
親が押さえるべきポイント
- 募集人員を定めない(一般募集で実施)
- 出願には自己申告書(様式6)が必要
- 自己申告書は在学中学校長を経て志願先へ提出
ここでよくある誤解が2つあります。
- 「不登校枠なら受かりやすい」→ そうではない(評価軸が変わるだけ)
- 「親が希望すれば使える」→ そうではない(学校経由の手続き)
親が一番つまずくのはここ「中学校との連携」問題
制度があると知っても、実際に動けない理由はだいたい同じです。
- 担任にどう切り出せばいいか分からない
- 進路面談が怖い(責められそう)
- “不登校を証明する”みたいで心がしんどい
- 子どもが進路の話自体を拒否する
でも、埼玉の特別選抜は在学中学校長を経て提出する仕組みなので、学校と切れたままだと前に進みにくい。
動き出すための一言(面談で使える形)
「一般の受験が難しい可能性があるので、県の“特別な選抜”を検討したいです。手続きや時期を教えてください」
“理由の説明”より先に、手続きの相談として切り出すと、話が現実に進みます。
欠席日数・内申はどれくらい響く?(親の不安を整理)
不登校の親が最も気にするのは、結局ここです。
埼玉の特別選抜は、欠席の事情を自己申告書で伝えた上で評価してもらえる枠組みが用意されています。
ただし大事なのは、
- 「欠席がなかったことになる」ではない
- 「当日点だけでいい」でもない
という点。現実には、学力検査・面接・提出物など複数の材料で評価されます。
なので親としては、“欠席を消す”より“高校生活の再設計”を言語化することが重要。
自己申告書(様式6)は「過去の説明」より「これからの設計図」
自己申告書は、「なぜ不登校になったか」を完璧に説明する書類ではありません。
親が意識したいのは、入学後の現実的な見通しです。
書きやすくするための型
- 現在の状態:できること/難しいこと(生活リズム・学習・対人)
- 高校での目標:小さくてOK(卒業、週1登校から、学び直し等)
- 必要な配慮:別室、保健室利用、段階的登校、相談先
- 家庭の支援:起床サポート、通院、相談機関など(できる範囲で)
※自己申告書(様式6)の存在自体は、埼玉県の実施要項ページで確認できます。
埼玉で「通い方」を変えられる公立高校 学校別に特徴を比較
ここからが本題です。
埼玉で不登校経験のある子が「通いやすさ」を重視して検討しやすい公立高校は、主に次の4つの系統です。
1)公立通信制:埼玉県立 大宮中央高等学校(通信制)
大宮中央は県内唯一の公立通信制高校として、登校不安が強い家庭の第一候補になりやすい学校です。トップページでも、月に2〜3回のスクーリング(選択制)や、日曜日に県内複数会場で受講できる旨が案内されています。
特徴(不登校の親が見るべきポイント)
- 学習は「レポート・スクーリング・テスト」の組み合わせ(自宅中心)
- スクーリングは日・月・火から選択、日曜は協力校でも実施
- 「単位制による通信制の課程」(10月入学など)も別枠で存在
向いているタイプ
- まずは「毎日通う」より「在籍して学び直す」を優先したい
- 人混み・集団が強い負担
- 学費を抑えたい(公立)
注意点(親が先回りすると強い)
通信制は自由度が高いぶん、生活が崩れると進みにくい面もあります。
だからこそ、説明会では 「レポート提出のサイクル」「困ったときの相談窓口」を具体的に確認しておくのがおすすめです。
2)パレットスクール:不登校経験者を想定した公立定時制(3校)
埼玉には、パレットスクールとして整理される高校があり、戸田翔陽・狭山緑陽・吹上秋桜の3校が挙げられます。 通信制高校ガイド
(※パレットスクールは一般のまとめサイト等で語られることもありますが、最終確認は各校の公式案内で)
パレットスクール共通の強み(親目線)
- 多部制(二部制・三部制)で時間帯を選びやすい
- 少人数・単位制で「つまずいても調整しやすい」
- 不登校経験のある生徒が一定数いる前提で運営されやすい
ここから先は、どんな子に合うかで分けると迷いが減ります。
埼玉県立 戸田翔陽高等学校(パレット)
三部制(午前・午後・夜間)を軸に、生活リズムに合わせて通学を組み立てやすいタイプ。
「朝は無理だけど午後なら…」という子が、最初の一歩を作りやすい学校です。
向いているタイプ
- 時間帯を選びながら通学を始めたい
- 全日制の“毎朝登校”に戻すのはまだ怖い
- 通学の軸(外出の練習)を持ちたい
埼玉県立 狭山緑陽高等学校(パレット)
昼夜間二部制で、日中か夜間かを選びやすい枠組み。
「学校に戻る」こと自体に不安が強い子でも、段階的に学校生活を組み立てやすい方向性です。
向いているタイプ
- 学校復帰への不安が強い
- 静かな環境・相談しやすさを重視したい
- “少しずつ”でいいから通学を続けたい
埼玉県立 吹上秋桜(しゅうおう)高等学校(パレット)
こちらも昼夜間二部制・単位制で、落ち着いた環境を求める家庭が候補にしやすい学校。
「大人数の教室がしんどい」「周囲の目が怖い」タイプの子が、比較的なじみやすいことがあります。
向いているタイプ
- 集団が苦手で刺激が少ない環境がいい
- 学び直しをしながら卒業を目指したい
- 親子で「続けられる」感覚を重視したい
公立定時制高校という選択肢|埼玉で検討するときの考え方
埼玉県には、パレットスクール以外にも複数の公立定時制高校があります。
これらの学校でも、不登校の生徒などを対象とした特別な選抜を利用して受験することが可能です。
定時制高校は「夜間」というイメージを持たれがちですが、実際には学校ごとに通学時間帯や雰囲気が大きく異なります。
不登校の子にとっては、朝の登校負担が軽くなるだけで通いやすくなるケースも少なくありません。
定時制が向いている子・向いていない子
定時制が向いているケース
- 朝の登校が特に負担になっている
- 週に数日は外に出られる
- 通学という「生活の軸」を持ちたい
- 公立で学費を抑えたい
注意が必要なケース
- 人との関わりが極端につらい
- 夜の外出に不安が強い
- 生活リズムが昼夜逆転している
👉 「万能ではない」ことを正直に書くのが信頼につながります。
埼玉の定時制高校を選ぶときのチェックポイント
学校名を並べる代わりに、親が必ず見るべき観点を提示します。
- 登校時間帯(夕方・夜の何時からか)
- クラスの人数と雰囲気
- 不登校経験のある生徒の割合(説明会で聞く)
- 欠席が続いた場合のフォロー
- 卒業までの年数(3年/4年以上)
パンフレットや公式サイトだけでは分からない部分が多いため、
定時制を検討する場合は見学や個別相談が非常に重要です。
パレットスクールとの違い
ここで、読者の混乱を止めます。
| 項目 | 一般的な定時制 | パレットスクール |
|---|---|---|
| 想定生徒 | 多様 | 不登校経験者中心 |
| 支援 | 学校により差が大きい | 比較的手厚い |
| 雰囲気 | 学校差が大きい | 配慮前提 |
| 向き | ある程度通える | 段階的に慣らしたい |
👉「迷ったらパレットスクールから検討」という一文を入れてOKです。
「定時制はたくさんあって迷う」問題
全部を深掘りしなくてOK
見学・個別相談で確認するべき5点
- 登校時間帯(何時に登校するのが現実か)
- クラス規模・教室の空気(静か/にぎやか)
- 休める場所があるか(保健室・別室など)
- 欠席が増えたときのフォロー(連絡・補習・再提出など)
- 卒業までの見通し(最短3年か、ゆっくりでもOKか)
口コミが少ないジャンルだからこそ、見学が“答え合わせ”になります。
迷ったときの結論|埼玉で不登校から公立高校を選ぶ「現実的な順番」
最後に、親が動ける順番に落とします。
- まず中学校に「特別選抜を検討」と相談(手続き確認)
- 子どもの状態で選択肢を絞る
- 登校不安が強い:大宮中央(通信制)
- 通学の軸を作りたい:パレットスクール
- 説明会・個別相談で「続けられる空気」を確認
- 公式の募集要項で日程と条件を最終確認(年度で変わる)
埼玉は制度も選択肢もある県です。
だからこそ、親が背負いすぎず、「続けられる設計」から組み立てていきましょう。
追伸:情報収集がしんどい家庭へ
公立の制度や学校を調べるほど、「学習の遅れ」「面接の不安」「生活リズム」が現実問題として残ります。
もし家庭だけで抱えるのが苦しいなら、無料体験のある学習支援や、親向け相談を“情報として”見ておくと、判断がラクになることがあります。
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