子育てもうやめたい…と感じたときに知ってほしい親の心の整理

子育てに奮闘する中で、「もうやめたい」と感じる瞬間は、ありますか？　慣れない育児や終わりの見えない忙しさ、子どもが言うことを聞かないときの苛立ち。周囲と比べてしまい感じる不安。そんな中で、どうすれば心の負担を軽くし、前向きに子育てを続けられるのでしょうか？私自身もかつて、うつ病・育児ノイローゼを経験し、出口の見えない不安と孤独に苦しんだ一人です。

うつ病は甘え、なんて言う人もいますが、私は違うと思います。うつ病になってしまう人は甘えているからではなく、誰にも甘えられなかった人がなってしまうのだと思います。

「子育てが辛い」「自分はうまくできていない」と感じたとき、この記事が少しでもあなたの心を軽くするヒントとなれば幸いです。

この記事を読むとわかること

子育てが辛いと感じる理由と背景
子育てノイローゼを防ぐための心構えと具体策
子育て疲れを感じたときのセルフチェック方法
サポートを上手に活用するためのポイント

子育てが辛くなるときに多い3つの背景　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

子育てが辛くなる背景には、忙しさ・孤独感・理想と現実のギャップがあります。
日々の忙しさや責任感が重なることで、この気持ちが強まる場合があると感じます。

子育てをやめたいと感じる主な理由

以下のような状況が、子育てへの負担感を大きくすることがあるのではないでしょうか。

終わりの見えない忙しさ
- 夜泣きや癇癪が続いて睡眠不足が続くと、心身ともに疲労が蓄積します。
- 毎日が同じ繰り返しに感じられ、気持ちに余裕がなくなるとき。
家事と育児の両立
- 複数のタスクを同時にこなさなければならず、優先順位が分からなくなることがあります。
- 「どれも中途半端だ」と感じることで、自己否定感が生じやすくなるとき。
孤独感
- 周囲のサポートが得られないと、「誰も理解してくれない」という気持ちが強まります。
- ワンオペや理解してくれる方がそばにいない、感情を共有できない環境でさらに孤独が深まるとき。

感情を受け止める重要性

「やめたい」と感じることは悪いことではありません。この感情は、子どもを大切に思っているからこそ生じるものでもあります。

気持ちを否定しない
- 必要以上に自分を責めると、さらにストレスが増します。
- 感情を受け入れることで、対処方法を見つけやすくなります。
サポートを求める
- 家族や友人、地域の支援サービスなどを頼ることで、負担を軽減できます。
- 「自分一人でやらなければならない」という思い込みを手放すことも重要です。

子育ての負担を軽くする方法

負担を軽減するための具体的な方法をいくつかご紹介します。

スケジュールを見直す
- 日々の予定を整理し、優先順位を明確にします。
- 必要であれば、家事の一部を外注することも検討してください。
休息を確保する
- 睡眠時間や趣味の時間を確保することで、心身の疲れを軽減できます。
- 短時間だとしても自分だけの時間を持つことがリフレッシュにつながります。
コミュニケーションを取る
- パートナーや親しい人と話すことで、孤独感を軽減できます。
- 地域の育児サークルなどで、同じ状況の人々とつながるのも良い方法です。

注意すべきポイント

相手に具体的な状況やニーズを伝えるようにしましょう。
他の家庭と比較して、自分を過度に責めないように気を付けてくだい。
特に核家族やワンオペ育児の環境では、孤独を感じやすくなります。

辛さを軽減するための方法

これらの要因に対処するためには、次のようなアプローチが役立ちます。

感情を正直に認める
- 自分が感じている辛さを否定せず、「それでもいい」と受け入れることが大切です。
リフレッシュ方法を見つける
- 趣味や運動、好きな音楽を聴くなど、自分がリフレッシュできる方法を取り入れる。
信頼できる人に相談する
- 家族や友人、専門機関に気持ちを話すことで、負担が軽くなります。
- 一人で抱え込まず、周囲のサポートを活用してください。

周りの子と違うと感じたときの気持ち

子育て中、「自分の子どもが周りの子と違う」と感じることは自然なことかもしれません。特に幼少期は気にしないようにしても気になってしまうものですよね。私も同じ年齢の子どもたちとの比較から、不安や焦りが生まれ周囲の子どもたちと比べて我が子が「違う」と感じたとき、「なんでこの子はこうなんだろう」と悩みました。

感覚過敏がある
全然寝てくれない
夜泣きがひどすぎる
子供だましが効かない
友達と遊ぶのが苦手
癇癪をおこして手が付けられなくなる
特定のことに強いこだわりを持つ
クラスで我が子だけ‥と言われることがある

こうした違いが見られると、親としてどうしても不安になりますよね。しかし、子どもの成長には幅があります。「できないこと」ではなく「できていること」に目を向けることが大切だと感じます。

不安を感じる理由

期待と現実のギャップ
- 「この年齢ならこうあるべき」という思い込みが、子どもの違いを必要以上に深刻に見せてしまう。
周囲の視線や意見
- 他の親からの何気ない一言や周囲の反応が、プレッシャーとして重く感じられることがある。

冷静な対応のために

子どもの成長には幅があり、少しの違いで過剰に心配する必要はありません。以下の方法を取り入れると、不安を軽減できます。

専門家の意見を参考にする
- 定期健診や保育士、教師からのアドバイスを基に、子どもの成長を客観的に確認しましょう。
適切なサポートを利用する
- 必要に応じて、発達相談や専門機関を利用することで、正しい情報と支援を得ることができます。

親としての心構え

子どもを比較しない
- 他の子どもと比べるのではなく、自分の子どもが前より出来るようになったこと(我が子の過去)を大切にしましょう。
小さな進歩を喜ぶ
- 日々の成長を見逃さず、ポジティブな視点を持つことで、親子ともに安心感が生まれます。

ですがこうした違和感が積み重なり、
「このまま学校に通い続けていいのか」と悩む家庭も少なくありません。

実際に、不登校という選択に至るまでの親の戸惑いや判断については、こちらの記事で整理しています。👇

不登校クラスに何人の目安？

▶ 不登校クラスに何人の目安？
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一番しんどい時期はいつ？

子育てで「しんどい」と感じる時期には個人差がありますが、多くの親が特に大変と感じるのが新生児期と幼児期のようです。それぞれの時期には異なる負担があり、親にとって心身の負担が大きくなる特徴があります。

新生児期の大変さ

新生児期は、赤ちゃんのお世話が24時間体制で求められるため、特にしんどいと感じる時期です。主な要因は次の通りです。

夜泣きや頻繁な授乳
- 睡眠不足が続き、体力的にも精神的にも疲弊しやすい時期。特に授乳に関する悩みもつきものです。
初めての育児の不安
- 赤ちゃんの健康状態やお世話の方法について分からないことが多く、プレッシャーを感じることがあります。

幼児期の大変さ

幼児期になると、新生児期とは異なる形での負担が増えますよね。

自己主張や反抗期
- 子どもの自己主張が強まり、親としてどう対応すべきか悩む場面が増える。
スケジュール管理の煩雑さ
- 保育園や幼稚園の送り迎え、習い事の準備など、親の時間的負担が増加する。

悩みを解消する方法とは？

子育ての悩みを解消するには、問題の原因を把握し、それに合った対策を取ることが大切ですが、多くの親が感じる悩みの背景には、「理想と現実のギャップ」や「孤独感」があることが多いと言われています。以下に、具体的な方法を紹介します。

子育ての悩みを軽減する具体的な方法

完璧を目指さない
- 「完璧にしなければ」というプレッシャーを手放しましょう。
- できることをできる範囲で行うことが、心身の余裕につながります。
相談相手を作る
- 家族や友人、地域の育児支援センターに相談してみましょう。
- 同じ悩みを持つ親とのつながりも、気持ちを軽くしてくれます。
リフレッシュの時間を持つ
- 短時間でも一人の時間を確保し、リフレッシュすることで気分転換になります。
- 家族に協力してもらい、自分を労わる時間を作りましょう。時間がないと自身のケアを後回しにせず、一日１０分でもリフレッシュ時間を作って下さい。

長期的な視点を持つ大切さ

子育ての悩みは、子どもの成長とともに変化していきます。今抱えている悩みは一時的なものと捉え、長期的な視点で子どもの成長を見守っていきましょう。

子育てで「もうやめたい」と感じやすい場面

子育てに奮闘する中で「もうやめたい」と感じる育児疲れのセルフチェックや軽減方法、育児ノイローゼの予防策を紹介します。　

育児疲れのセルフチェック

育児疲れを感じたときは、まず自分の状態をチェックしてみましょう。以下の質問に答え、現在の自分の心と体の状態を振り返ってみてください。

セルフチェック項目

最近、物事に楽しみを感じなくなってきた
子どもの言動に過剰にイライラしてしまうことが増えた
一人になりたいと強く感じることが多くある
自分が親として失格だと感じることがある
どんなに眠っても疲れが取れないと感じる
食欲が減った、又は増えすぎていると感じる
周囲の人に会うことを避けたい気持ちになることがある
ふとしたことで涙が出てしまうことが増えた
以前できていたことが面倒に感じることが増えた
子どもに笑顔を向けることがしんどいと感じる瞬間がある

これらの質問に多く該当する場合、育児疲れが溜まり始めている可能性があります。放置せず、対策を考えることが大切です。

育児疲れを軽減するための方法

育児疲れを感じるのは、子どもと真剣に向き合っている証拠です。自分を責めすぎず、少しでも楽になる工夫を取り入れてみましょう。あなたが笑顔でいることが、子どもにとって一番の安心感となります。

自分を認める
- 「今日も無事に1日を終えた」など、小さなことでも自分を褒める習慣を持ちましょう。
手抜きを許す
- 完璧を目指す必要はありません。冷凍食品や家事代行などを活用して負担を軽減しましょう。
一人の時間を作る
- 家族やパートナーに協力してもらい、カフェでのんびり過ごすなどリフレッシュする時間を確保しましょう。
相談する
- 子育ての悩みは一人で抱え込まず、友人や専門家に相談することで気持ちが軽くなります。

ネコが横になってソファーで横になっている画像でリラックスしたい母親の気持ちを表している

育児ノイローゼにならないために

育児ノイローゼは、心身の負担が限界を超えたときに起こりやすいものです。しかし、いくつかの予防策を意識することで、そのリスクを減らすことができます。以下に、具体的な方法を紹介します。

子育てをポジティブに捉える工夫を

育児ノイローゼを防ぐためには、まず自分を大切にすることが必要です。すべてを完璧にしようとせず、時には休む勇気を持ちましょう。親が心身ともに元気でいることが、子どもにとっても最善の環境です。

小さな成功を喜ぶ
- 「今日は笑顔で子どもと遊べた」など、日々の小さな成功を見つけて自分を褒めましょう。
成長を長い目で見る
- 今の大変さも子どもの成長とともに変わっていくことを意識すると、気持ちが軽くなることがあります。

サポートを求める勇気の重要性

育児において、サポートを求めることは、自分自身と家族の幸福を守るために欠かせない行動です。「自分で全てやらなければ」と感じる方も少なくありませんが、適切なタイミングで助けを求めることは、むしろ親としての大切な責任です。

サポートを求める具体的な方法

サポートを求める勇気は、親としての責任を果たす一環です。一人で抱え込まず、周囲と支え合いながら育児を進めることで、家族全体がより幸せに過ごせるようになります。誰かに頼ることは、決して弱さではなく、大切な強さの一つです。

明確な依頼をする
- 「ちょっと手伝って」ではなく、「送り迎えをお願いしたい」「晩ご飯の準備を少し手伝ってほしい」など、具体的に頼むことで相手も対応しやすくなります。
信頼できる人に相談する
- 家族や友人、または地域の育児支援サービスを活用して悩みを共有しましょう。
- 同じ状況を経験した人々とつながることで共感を得られます。