登校しぶりの対応は中学生でどう違う?見守り方と学校への相談

登校しぶりの対応は中学生でどう違う?見守り方と学校への相談

こんにちは、ギフテッド育児ラボのminaです。

中学生になると、「学校に行きたくない」と言われても、理由を聞いても話してくれないことが増えます。小学生のころのように、抱きしめて落ち着かせる、というわけにもいきません。中学生の登校しぶりに、どう対応すればいいのか。親としては、手探りの毎日になります。

わが家の中学二年生の長男は、給食から登校して、その後に数時間を過ごす形で、学校とつながっています。朝から下校まで学校で一日を過ごす形には、小学三年生以降、戻っていません。これは、2026年10月現在のわが家の様子です。次男は小学六年生で、今年から毎日学校に通っています。同じ家で育った二人でも、学校とのつながり方は違います。

この記事では、中学生の登校しぶりへの対応について、私の経験と、調べて分かったことをまじえながら、見守り方と、学校に相談したいことを書いていきます。話の聞き方、行かせるか休ませるかで迷うとき、別室や短時間登校という選択肢、進路の不安まで、順番に見ていきます。

学校とのやり取りに疲れた経験をきっかけに、Kindle本『不登校・登校しぶり 学校への連絡で疲れない相談文例集』を作りました。中学生の保護者の方にも使える文例を入れているので、のちほど紹介します。

  • 中学生の登校しぶりが分かりにくい理由
  • 話を聞くときと、行かせるか迷うときの考え方
  • 別室や保健室、短時間登校という選択肢
  • 進路の不安が出てきたときの向き合い方

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『不登校・登校しぶり 学校への連絡で疲れない相談文例集』(著者:mina、電子版980円)。別室で過ごせるかの相談、短時間だけ過ごす予定の相談、本人と保護者の希望が違うときの伝え方など、46の場面にそのまま貼れる文例を入れています。

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目次

登校しぶりへの対応を中学生で考える見守り方

中学生の登校しぶりは、親から見えにくいことが多いと感じています。ここでは、まず見守るときの考え方を書いていきます。

中学生の登校しぶりが分かりにくい理由

中学生は、自分の気持ちを言葉にするのが、小学生よりも難しくなる時期だと言われています。親に話したくないこともあれば、自分でも何がつらいのか分からないこともあります。

検索で見かける記事では、中学生の登校しぶりの原因として、友達とのトラブル、苦手な授業、部活動、人間関係の疲れなどが挙がっていました。ただ、実際には、理由は一つに決められないことが多いようです。文部科学省の通知でも、不登校については、その要因や背景が多様で複雑であることが示されています(出典:文部科学省『令和6年度児童生徒の問題行動・不登校等生徒指導上の諸課題に関する調査結果及びこれを踏まえた対応の充実について(通知)』)。

新生活の疲れが出る5〜6月や、夏休み明けの9月に、中高生の登校しぶりが増えやすい、という話も見かけます。ただ、これも一般的な傾向で、すべての子に当てはまるわけではありません。

学校で聞く姿と、家で見ている姿が違うことも、よくあります。わが家の次男は、小学校の面談で、学校ではリーダーのような存在と聞いていました。学校で聞く姿と、家で見ている姿。その間に何があるのか、私には分からないままでした。中学生は、学校で気を張っている分、家で疲れが出ることもあるかもしれません。

分からないものを、分かったふうに決めなくて大丈夫です。「まだ分かっていない」ことを、そのまま持っておくだけでも、見守る力になります。

話を聞くときに気をつけたいこと

中学生の登校しぶりへの対応として、よく挙がるのが、否定せずに聞く、話を遮らない、という姿勢です。普段から、「まず聞く」ことを意識して、目を見て、相づちを打ちながら聞く、といった内容でした。

私も、これはとても大事だと思います。ただ、聞くときに、「どうして行けないの」と問い詰める形になってしまうと、子どもは口を閉ざしてしまいます。理由を聞き出すことが、目的になってしまうからです。

話したくなさそうなときは、無理に話させなくて大丈夫です。「話したくなったら、いつでも聞くよ」と一言だけ伝えて、そっとしておく日があってもいいと思います。同じ家にいるだけで、安心することもあります。

本人が話してくれたときは、すぐに解決策を出そうとせず、まず「そうなんだね」と受け取ってみてください。アドバイスしたくなる気持ちは、とてもよく分かります。それでも、先に気持ちを受け取るだけで、次に話してくれるかどうかが変わるように感じています。

◆minaのワンポイントアドバイス

本人の言葉を、そのまま学校に伝えるときは、思い出せる範囲だけにしてください。正確に思い出せないときは、「急に質問されると答えづらいという話がありました」のように、要約して伝えると、ずれが起きにくくなりますよ。

行かせるか休ませるかで迷うとき

朝、中学生の子が「行きたくない」と言ったとき、親はやはり迷います。無理に行かせてはいけない、と頭では分かっていても、休み癖がつくのでは、という不安も出てきます。

検索すると、「無理に行かせず、まず休息を確保する」という考え方がよく出てきます。一方で、家で過ごす日が続くと、昼夜が逆転したり、外に出るのが難しくなったりして、親が焦ってしまう場合もあります。

私は、行くか休むかの二択にしないことが、助けになると感じています。給食から行く、午後だけ行く、保健室や別室で過ごす、といった間の選択肢があるからです。わが家の長男も、今は給食から登校する形です。

休むと決めた日は、その日を「失敗した日」にしないことも大切です。体と気持ちを休ませる日と考えて、食事や睡眠を整えるほうが、次の日につながりやすいと思います。

ただし、休みが続くときや、本人が元気を失っているときは、学校だけでなく、専門家への相談も考えてください。判断を一人で抱えなくて大丈夫です。

朝の様子と生活リズムの見方

中学生の登校しぶりでは、朝の様子を見ておくと、手がかりが見えてくることがあります。朝だけつらそうなのか、夜も眠れていないのか、食欲はあるのか。体の不調がずっと続いているのか。

朝になるとお腹や頭が痛くなる、起きられない、といった状態が続くときは、気持ちの負担だけでなく、体の状態が関わっている場合もあります。検索で見かける記事でも、体調不良が続く場合は、医療機関に相談することが挙げられていました。自分で判断せず、必要なら受診して、確かめてみてください。

生活リズムが乱れてきたときは、叱るより先に、「今は夜が眠りにくいのかな」と、状況を見てみます。夜更かしそのものが問題というより、不安で眠れない、ということもあるからです。

朝の様子や体調は、日付とメモを残しておくと、学校や医療機関に相談するときの材料になります。診断のためではありません。いつ、どんなときに困るのかを、あとから確かめるための記録です。

親が先回りしすぎないために

親は、子どもが困っているのを見ると、先回りして手を出したくなります。学校に連絡する、時間割を確認する、友達に連絡する。もちろん必要な場面もありますが、中学生は、自分で決めたい気持ちが大きくなる時期でもあります。

本人がどうしたいのかを、聞ける範囲で聞いてみてください。「どこが一番大変?」「先生に一つ変えてもらえるなら、何がいい?」と聞いてみると、答えが返ってくることもあります。ただ、本人の説明が、いつも正確に原因を示すとは限りません。それでも、本人がどう感じているかは、一つの情報です。

大人でも、自分がなぜ困っているのか、完全には分からないことがあります。子どもが「分からない」と答えたときは、それを、そのまま受け取って大丈夫です。

きょうだいがいる場合は、比べないことも気をつけたいところです。わが家は、同じ家で育った二人でも、学校とのつながり方が違います。次男が毎日通えるようになったことを、長男の目標にそのまま当てはめることはできませんし、次男のこれからも、この先ずっと同じだと決まっているわけではありません。一人ひとりのペースを、それぞれに見ていくようにしています。

本人を話し合いから外さないことも、大切にしています。学校と相談するときも、本人に「こういうことを相談してみようと思うけど、どう思う?」と聞いておくと、あとから「勝手に話された」と感じにくくなります。

注意したいこと

この記事は、わが家の経験と、調べて見かけた一般的な考え方をまとめたものです。お子さんの状態や学校の対応によって、合う方法は変わります。お子さんが大きな不安を訴えているとき、元気のない状態が続いているとき、いじめなど安全に関わることが心配なときは、学校やスクールカウンセラー、自治体の相談窓口、医療機関など、身近な専門家に早めに相談してください。命に関わる緊急のときは、迷わず119か110に連絡してください。

「本人と私の考えが違う」ときの伝え方

Kindle本『不登校・登校しぶり 学校への連絡で疲れない相談文例集』には、「本人と保護者の希望が違う」「本人が共有を望まない情報がある」といった場面の文例が入っています。本人の言葉と、親の推測を分けて書く方法も載せています。

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登校しぶりの対応を中学生の学校に相談する

家庭だけで見守っていると、親のほうが疲れてしまいます。ここからは、学校に何をどう相談するかを、書いていきます。

担任の先生に最初に伝えること

登校しぶりが始まったら、早めに担任の先生に伝えておくと安心です。中学校では、教科ごとに先生が変わるため、学校での様子を担任の先生一人が全部知っているとは限りません。気になるときは、担任の先生のほかに、学年の先生や、スクールカウンセラーにも、相談できないか聞いてみます。

最初の連絡は、短くて構いません。経緯をすべて書くより、いちばん伝えたいことを一つか二つ選んで、あとは面談で話す、という形でも十分です。たとえば、こんな書き出しがあります。

最近、朝になると登校をためらう日が増えています。理由はまだ本人から聞けていません。教室での様子で気づかれたことがあれば、教えてください。

担任の先生が年度の途中で替わった年のことです。新しい先生との面談には、分かってもらえる機会になる期待がありました。同時に、また一から話すのか、という気の重さもありました。伝えたいことは山ほどあるのに、何から話せばいいのか分からなくなってしまう。そういうときは、「今日は一つだけ伝える」と決めておくと、気持ちが少し軽くなります。

担任の先生が替わったときは、前の先生から情報が引き継がれているかどうかが、こちらからは分からないことがあります。「ご存じのことと思いますが」とは書かず、「これまでの経緯は、お聞きになっているかもしれません」と書いておくと、読む側の負担が少なくなります。そのうえで、家庭からいちばん伝えておきたいことを、一つか二つだけ添えます。

口頭だけだと、伝えたかったことが抜け落ちることがあります。面談の前に、短いメモを一枚渡しておくのも一つの方法です。いつごろから、どんな場面で登校をしぶるのか。家で確かめられた様子。学校に聞いておきたいこと。この三つくらいで十分です。

毎朝の連絡や、欠席理由の書き方で迷ったときは、不登校の欠席理由は何と伝える?学校への連絡の書き方と例文のコツで、考え方をまとめています。

別室や保健室、短時間登校という選択肢

教室に入るのがつらいときは、別室や保健室で過ごせないか、相談する方法があります。検索で見かける記事でも、保健室登校や、半日登校を申し入れることが挙げられていました。教室よりも静かで落ち着ける環境が、助けになる場合があるからです。

最初は、学校の状況を聞く形から始められます。たとえば、次のように伝えます。

教室以外で過ごせる場所があるか、教えていただけますか。

まずは【時刻】から【時刻】までの短い時間で、過ごせるか教えていただけますか。

別室の利用が、すでに認められているように書かなくて大丈夫です。使えるかどうかを、たずねる形から始められます。別室で何をするかまで、最初から全部決めておく必要もありません。ただ、本人を誰が迎えてくださるのかは、学校に確かめてから、本人に予定を伝えるようにします。

わが家の長男は、給食から登校して、その後に数時間を過ごします。この形でも、学校とつながっていることには、意味があると感じています。時間を延ばすことは、本人の希望なのか、大人の期待なのかを、分けて考えるようにしています。短い時間で終わる予定も、相談の出発点として、十分に意味のある一歩です。

登校した日の、到着したときと、帰るときの連絡も、前もって確かめておくと安心です。到着時に声をかけてくださる方はどなたか、帰る前の確認は誰が行うのか、予定より早く帰りたいときはどう連絡すればよいのか。決めておくと、本人も親も、迷わずに済みます。毎回、家庭への到着連絡が必要なのか、初めての日だけでよいのかも、学校と相談できます。

当日、予定どおりに行けなくなることもあります。そのときは、「申し訳ありませんが、本日は【予定】を見合わせます」と伝えて、次の予定は、様子を見て改めて相談します。変更の理由を、本人の性格や意欲の話にしなくても、伝わります。

本人と親の希望がちがうとき

中学生になると、本人の希望と、親の考えが、違うことが増えます。親は「少しでも学校に行ってほしい」と思い、本人は「今は行きたくない」と言う。あるいは、親は休ませたいのに、本人は行きたがる。

そのときは、どちらかに決めて学校に伝える前に、まだ決められていないことを、そのまま伝える方法があります。たとえば、次のような形です。

本人と私の考えが違っていて、まだ決められません。決める前に、学校で選べる方法を教えていただけますか。

本人の希望は、実際に聞けた範囲で書きます。「本当は行きたいはず」といった親の推測は、本人の言葉とは分けて書くと、伝わり方がぶれません。先生に、本人を説得してもらうお願いにならないよう、気をつけたいところです。

本人の気持ちが変わって、予定を取り消したいときもあります。「本人の気持ちが変わったため、今回は見合わせます」と伝えて大丈夫です。取り消すことを、失敗や後戻りのように書く必要はありません。気持ちが変わったことは、そのまま伝えれば、学校にも伝わります。

進路の不安が出てきたとき

中学生の登校しぶりでは、進路の不安が大きくなります。高校はどうなるのか。今から間に合うのか。親も、本人も、不安でいっぱいになります。

進路の制度や、入試の扱いは、地域や学校によって違います。この記事では、具体的な制度や数字は書けません。担任の先生や、進路を担当する先生に、「欠席が続いた場合の扱いを教えてください」「進路について、相談できる機会はありますか」と、たずねてみてください。

不登校のあとの進路や、自立については、不登校その後が心配な親が知りたい進路と自立の最新事情に書いています。登校しぶりから回復までの段階が気になる方は、不登校4つの段階を解説|行き渋りから回復まで親の関わり方も参考になります。

文部科学省も、不登校の子への支援は、学校に登校するという結果のみを目標にするのではなく、子ども自身が自分の進路を主体的に捉えて、社会的に自立することを目指す必要がある、という考え方を示しています。進路の選択肢は、一つではありません。焦らず、本人と一緒に考えていく時間を持てたらと思います。

学校とのやり取りで、親だけで抱えきれないと感じたときは、不登校sswに迷う家庭へ支援内容と相談先まとめも参考にしてください。

本で紹介している「学校への相談」の場面(一部)

『不登校・登校しぶり 学校への連絡で疲れない相談文例集』は、全部で6つの章に分かれています。欠席・遅刻・早退を短く伝える章、連絡の方法と頻度を相談する章、給食のみ・別室・短時間登校を相談する章、苦手な場面や必要な配慮を伝える章、困った出来事の確認と対応を求める章、返事がないとき・面談の前後の章です。保健室で過ごせるかの相談や、当日予定どおりに行けなくなったときの文例も入っています。

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登校しぶり対応と中学生のよくある質問

Q1. 中学生の登校しぶりは、無理に行かせないほうがよいですか?

A. 無理に行かせようとして、親子ともに苦しくなることがあります。行くか休むかの二つに絞らず、給食から行く、保健室や別室で過ごす、短い時間だけ行く、といった間の形を、学校に相談してみてください。お子さんの状態によって合う方法は変わるので、迷うときは専門家にも相談してください。

Q2. 理由を聞いても話してくれません。どうすればよいですか?

A. 無理に聞き出そうとしなくて大丈夫です。「話したくなったら、いつでも聞くよ」と一言伝えて、そっとしておく日があってもよいと思います。理由を問い詰めると、かえって話しにくくなることがあります。本人から話があったときに、まず気持ちを受け取るようにしてみてください。

Q3. 朝だけ行きたがらないのですが、体の病気の可能性もありますか?

A. 朝になるとお腹や頭が痛くなる、起きられない、といった状態が続くときは、気持ちの負担のほかに、体の状態が関わっていることもあります。私には判断できないので、自分で決めずに、医療機関に相談してみてください。受診したときのために、朝の様子や症状を、日付といっしょにメモしておくと役に立ちます。

Q4. 学校には、何から相談すればよいですか?

A. まず、担任の先生に、今分かっていることと、聞きたいことを一つか二つに絞って伝えます。そのうえで、別室や保健室で過ごせるか、短い時間だけ登校できるか、といった形を、たずねる形で相談してみてください。スクールカウンセラーに相談できるかも、学校に聞いてみるとよいと思います。

Q5. 高校進学が心配です。どうすればよいですか?

A. 進路の制度や入試の扱いは、地域や学校によって違います。担任の先生や進路を担当する先生に、「欠席が続いた場合の扱いを教えてください」とたずねて、確かめてみてください。進路の選択肢は一つではないので、本人と一緒に、焦らず考えていく時間を持てたらと思います。

登校しぶりの対応は中学生の親も一人で抱えない

ここまでの内容を、あらためて短くまとめます。中学生の登校しぶりは、行くか休むかの二択ではなく、給食から行く、保健室や別室で過ごす、短い時間だけ行く、など、間にたくさんの選択肢があります。理由を問い詰めず、本人の気持ちを聞きながら、学校と情報を持ち寄って、一つずつ試していく。これが、私が大切にしている考え方です。

  • 理由を問い詰めず、本人の気持ちを受け取ることから始める
  • 行くか休むかの二択にせず、間の選択肢を学校に相談する
  • 本人と親の希望が違うときは、まだ決められないことをそのまま伝える
  • 進路の不安は、担任や進路の先生に確かめながら、焦らず考える

言葉を選び抜いても、すぐに話が進まないことはあります。相手の対応までは、こちらの文章で決められないからです。それでも、何もないところから一文をひねり出す代わりに、今の状況に近い文例を見つけて、いらない部分を削って送れたら。それだけで、今日の連絡は一つ終わります。

お子さんの様子が気がかりなとき、親御さん自身がつらいときは、スクールカウンセラーや自治体の窓口、医療機関など、身近な専門家にも声をかけてみてください。

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