高卒認定試験は何歳から受験できる?16歳から社会人まで徹底解説

高卒認定試験は何歳から受験できる?16歳から社会人まで徹底解説記事

高校を卒業していないと、大学進学や就職に不利になるのでは…と不安を感じている方は多いのではないでしょうか。 そんな悩みを解決してくれるのが「高卒認定試験(高等学校卒業程度認定試験)」です。この記事では、何歳から受験できるのか、どんな条件があるのか、合格後にどんな道が開けるのかを、リサーチに基づいて正確にお伝えします。

目次

高卒認定試験は何歳から受験できるか

受験資格は満16歳以上が条件

高卒認定試験を受験できるのは、受験する年度の終わり(3月31日)までに満16歳以上になる方です。文部科学省が定めた公式の基準で、これが唯一の年齢条件です。

たとえば、8月に実施される試験を受けたい場合、その年度(翌年3月31日まで)に16歳になる方であれば出願できます。 誕生日が試験日より後でも、年度内に16歳になるなら受験資格があります。

注意点として、以下に該当する方は受験できません。

  • 高校をすでに卒業している方
  • 旧・大学入学資格検定(大検)の合格者
  • 過去に高卒認定試験に合格している方(すでに大学入学資格を持つ方)

高校中退でも受験できる?

はい、受験できます。高校を中途退学した方は、高卒認定試験の主な対象者の一人です。

また、高校在籍中に単位を取得していた場合、その単位が試験科目の一部免除に使えることがあります。中退前に履修した科目の「単位修得証明書」を高校から取り寄せることで、免除申請が可能です。受験する科目数が減るため、合格までの負担を大きく軽減できます。

全日制高校在学中の受験について

実は、全日制・定時制・通信制の高校に在籍中でも受験できます。2005年(平成17年度)の制度改正により、在学中の受験が認められるようになりました。休学中であっても、籍が残っている状態なら受験可能です。

さらに、高卒認定試験に合格した科目は、学校側が認めれば単位として換算されることもあります(最終判断は学校長によります)。出席日数が不足しがちな科目をカバーする手段として活用する在校生もいます。

年齢上限なし 社会人や主婦でも受験可能

高卒認定試験には年齢の上限はありません。社会人、主婦、シニアの方でも受験できます。

実際の受験データを見ると、令和3年度第2回試験では合格者の平均年齢は22.1歳、最高年齢はなんと74歳でした。また30代の受験者が全体の約11%、40代も約5%を占めており、様々な年代の方が挑戦しています。「今さら遅い」という年齢は存在しません。

18歳未満で合格した場合の扱い

16歳や17歳で全科目合格した場合、すぐに大学を受験できるわけではありません。18歳の誕生日の翌日から、正式に合格者として認められるという規定があります。

ただし、現役の高校3年生と同じ学年にあたる年(18歳になる年度)であれば、同学年の受験生と同じタイミングで大学・専門学校を受験することが可能です。つまり、高校を辞めて高卒認定試験に合格しておけば、現役の年齢で大学進学を目指せます。合格通知書などの書類は、18歳になるまで大切に保管しておきましょう。

高卒認定試験は何歳からでも活用できる

独学で合格を目指す勉強法と難易度

高卒認定試験の難易度は、一般的に「高校1〜2年生レベル」とされています。記述式の問題はなく、マークシート方式(4択または5択)が中心なので、独学でも合格を狙いやすい試験です。

合格ラインは各科目100点満点で、大手予備校の分析によると年度・科目によっては40点前後で合格となることもあります。

独学で進める場合のポイント

  • 過去問を繰り返し解いて出題傾向をつかむ
  • 苦手科目は参考書で基礎から復習する
  • 科目ごとに合格を積み上げていく(一度合格した科目は翌年以降免除)

塾や通信講座を活用する方法もあり、個別指導に特化したサポートを提供するスクールも多数あります。

受験科目の内容と合格要件

2024年度の制度改正により、試験は6教科11科目で構成され、合格には8〜9科目への合格が必要です(2026年度からは情報科目が追加され7教科12科目・9〜10科目必要になります)。

必修科目は、国語・数学・英語・歴史(歴史総合)・地理(地理総合)・公共です。理科は「科学と人間生活+基礎科目1つ」または「基礎科目3つ」を選択します。

全科目を一度に合格する必要はなく、合格した科目は翌年以降も有効です(科目合格制度)。自分のペースで少しずつ科目をクリアしていけるのが大きな特徴です。

受験費用と申し込みの流れ

受験料は受験する科目数によって異なります。

受験科目数受験料
3科目以下4,500円
4〜6科目6,500円
7科目以上8,500円

大学入学共通テスト(2科目以下で12,000円〜)と比べてもリーズナブルです。

申し込みの流れ

  1. 文部科学省の窓口または都道府県教育委員会で「受験案内」を入手
  2. 必要書類(願書・写真・住民票・収入印紙など)を揃える
  3. 出願期間内に郵便局窓口から簡易書留で郵送(ポスト投函不可)

試験は年2回(8月・11月)実施されます。

合格後に大学や専門学校へ進学する方法

高卒認定試験に合格すると、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。あとは通常の大学受験と同じように、志望校の入試を受けるだけです。

高卒認定合格後に大学へ進学した場合、最終学歴は「大学卒業」となります。高卒認定の合格だけでは最終学歴は「中卒」のままですが、大学や専門学校を卒業すれば、その学歴が最終学歴になるため実質的な差はなくなります。

また、大学進学にあたっては「高等教育の修学支援新制度(授業料等免除・給付型奨学金)」を利用できる場合もあるため、経済的な不安がある方はぜひ確認してみてください。

就職活動での高卒認定の扱いと注意点

高卒認定試験の合格は、就職活動でも活用できます。「高卒以上」を条件とする求人に対して、合格を申告することで応募できるケースがあります。国家公務員の採用試験や、多くの国家資格試験でも「高卒者と同等」として扱われます。

いくつかの注意点

  • 企業によって判断が異なる:高卒認定を高卒と同等に扱うかどうかは最終的に企業側の判断であり、必ずしも全ての求人に応募できるわけではありません。
  • 学歴は「中卒」のまま:高卒認定の合格は資格であり、学歴にはなりません。履歴書には「高等学校卒業程度認定試験 合格」と記載します。
  • 進学後は学歴が変わる:大学や専門学校へ進学・卒業すれば、その学歴が最終学歴になります。

就職を目指すなら、高卒認定の取得と合わせて、資格の取得やスキルアップも並行して進めることをおすすめします。

高卒認定試験は何歳から受験できるか:まとめ

高卒認定試験は、満16歳以上であれば年齢上限なく誰でも挑戦できる試験です。在学中の高校生から、社会人・主婦・シニアまで、様々な事情を抱えた方が毎年合格しています。

難易度は高校1〜2年生レベルで、科目合格制度により自分のペースで進められるため、忙しい方でも取り組みやすいのが魅力です。合格後は大学・専門学校への進学、就職・資格取得と、選択肢が大きく広がります。

「もう遅い」と思う必要はありません。何歳からでも、高卒認定試験は新たな一歩を踏み出すための確かな手段です。まずは文部科学省の公式サイトで最新の試験日程と受験案内を確認してみましょう。

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