「欠席が多いと公立高校は無理?」
「内申や出欠が不利になりそうで怖い」
「沖縄で“不登校でも行ける公立高校”はどこを見ればいいの?」
沖縄でこのキーワードを検索する保護者の多くは、“学校名の一覧”より先に、次の2つを知りたいと感じています。
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欠席が多くても、入試で事情を説明できる仕組みはあるのか
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毎日通うのが難しい場合、公立で現実的な選択肢(通信制・定時制)はあるのか
結論から言うと、沖縄には
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欠席が多い事情を伝えるための「自己申告書」制度がある
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公立の通信制課程が2校(泊高校・宜野湾高校)あり、通学負担を下げた進路も検討できる
一方で、「この学校は不登校を受け入れます」という公式な網羅リストは公的には出ていません。
だからこそこの記事では、公式制度に沿って“迷わず候補を絞る手順”まで落とし込んで解説します。
沖縄の公立高校入試:欠席が多いときの「自己申告書」制度
沖縄県立高校の入学者選抜実施要項では、欠席日数が多い場合など、事情を説明する必要があるときに「自己申告書(第13号様式)」を提出できると明記されています。
提出された自己申告書は、選抜資料の一つとして扱われます。
自己申告書では本人が、
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提出理由(欠席日数が多い等)
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欠席の背景や状況
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志願の動機
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高校生活への抱負
などを記入し、保護者も家庭の状況や学校へ理解してほしいことを記入します。
ここで誤解しやすいポイント
自己申告書は「不登校でも必ず合格できる書類」ではありません。
ただし、欠席が多い理由を空欄のままにせず、事情とこれからの見通しを整理して伝えられる点は大きな意味があります。
保護者としては、「欠席の弁明」にするのではなく、
入学後にどう通うかを現実的に書くことが重要です。
例:
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朝がつらい → 午後からなら通える、時間帯調整の希望
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集団が苦手 → 別室や保健室などの居場所の希望
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学習不安 → 学び直し計画(家庭学習・支援の有無)
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目標 → 卒業、資格取得、進学・就職など
“毎日登校が前提じゃない”公立の選択肢:沖縄の通信制は2校
不登校からの進路で、現実的な選択肢になりやすいのが公立通信制です。
通信制は基本的に、
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レポート(自宅学習)
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スクーリング(面接指導)
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定期考査
によって単位を修得し、卒業を目指します。
沖縄県の通信制課程入学者選抜実施要項でも、出願先として泊高校または宜野湾高校の通信制課程が明記されています。
公立通信制① 泊高校(通信制課程)
那覇市にある県立通信制高校です。
レポート中心の学習と決められた日のスクーリングで単位修得を目指します。公式サイトでは説明会やスクーリング見学の案内が継続して更新されており、入学後のイメージをつかみやすい特徴があります。
見学で確認したいポイント
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スクーリングの曜日・頻度(通学可能か)
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レポート提出サイクル(家庭で回せるか)
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困った時の相談先(担任・窓口など)
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単位を落としやすいポイント
公立通信制② 宜野湾高校(通信制課程)
宜野湾高校の通信制課程でも、募集要項や見学案内が公式に公開されています。
通信制課程の選抜要項では、
「入学後、同校でスクーリング(面接指導)を受講できる者」
という条件が明記されています。
つまり、通学できる距離かどうかの確認が非常に重要です。
宜野湾高校(通信制課程)の特徴
週1回程度のスクーリングを前提とした運用が案内されることが多く、学力検査より書類や面接が重視される年度もあります。
見学で確認したいポイント
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スクーリングの曜日と時間帯
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レポートが止まった場合の支援体制
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就職・進学の相談体制
全日制・定時制でも“不登校だから受けられない”わけではない
沖縄の県立高校入試では、欠席が多い事情を自己申告書で説明でき、提出された場合は選抜資料に加えられます。
つまり「不登校=門前払い」と決めつける必要はありません。
ただし、
「この学校は絶対大丈夫」
という断定的な情報には注意が必要です。
沖縄では、不登校受け入れ校の公式一覧があるわけではないため、最終的には学校ごとの方針や募集要項、相談内容によって判断されます。
沖縄で不登校の子が公立高校を探す現実的な進め方
学校名だけ集めても、実際に合うかどうかは分かりません。
保護者としては次の順番が進めやすいです。
ステップ1:まず「通い方」を決める
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毎日登校を目指す → 全日制・定時制
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登校頻度を下げたい → 通信制(泊高校・宜野湾高校)
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朝が難しい → 定時制も候補
ステップ2:中学校に「自己申告書前提」で相談
自己申告書は中学校長を経由して提出する運用です。
家庭だけで進めるより、
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担任
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進路担当
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スクールカウンセラー
と連携する方が安全です。
ステップ3:説明会・見学で“入学後の詰まりポイント”を確認
不登校家庭が本当に知りたいのは、
「入学後また行けなくなったらどうなるか」
です。
見学で聞く質問テンプレ(沖縄版)
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欠席が続いた場合の支援はありますか?
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教室に入れない場合の居場所はありますか?
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学び直しへの対応はありますか?
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通信制の場合:スクーリング欠席時の扱いは?
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卒業までの見通しを教えてください。
この5問で学校との相性がかなり見えてきます。
自己申告書の書き方【例文つき】
沖縄県の県立高校入試では、欠席日数が多い場合などに自己申告書を提出できます。
これは
❌ 不登校の弁明
ではなく
⭕ 状況とこれからを学校へ伝える書類です。
書く前に大切な考え方
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無理に前向きに書かなくてよい
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診断名は必須ではない
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「今の状態」と「現実的な目標」を書く
学校が知りたいのは、「どう支援すれば続けられるか」
す。
【本人記入欄】例文
提出理由
中学校在学中、体調や気持ちの不調が重なり欠席が多くなりました。そのため自己申告書を提出いたしました。
欠席理由
学校生活への不安が強くなり登校が難しい時期が続きました。現在は生活リズムを整えることに取り組んでいます。
志願動機
生活リズムを整えながら自分のペースで学びたいと考え志願しました。
抱負
無理のない範囲で登校し、相談しながら学習の遅れを取り戻し卒業を目指したいです。
【保護者記入欄】例文
経緯
本人は不安が強くなり体調面にも影響が出ました。家庭では回復を優先して見守ってきました。
現在の様子
生活リズム改善や家庭学習に取り組んでいます。
配慮のお願い
体調面で不安定になる可能性があります。無理のない形で学校生活を送れるようご指導いただけますと幸いです。
NG例
❌ 完璧に大丈夫です
❌ 必ず毎日通います
❌ 学校が原因でした
⭕ 回復途中です
⭕ 無理のない範囲で進めたい
まとめ|沖縄は「自己申告書+公立通信制2校」が大きな柱
沖縄の県立高校入試には、欠席が多い事情を説明できる自己申告書制度があります。
公立通信制は泊高校と宜野湾高校の2校が制度上明確な選択肢です。
宜野湾高校(通信制課程)はスクーリング受講が条件になるため、通学圏の確認が重要です。
不登校からの進路は「合格して終わり」ではなく、続けられる環境があるかどうかが大切です。
焦らず、
通い方 → 相談 → 見学 → 募集要項確認
の順で進めれば、沖縄でも現実的な道が見つかります。
