「不登校が続いて内申が不安」「毎朝登校はまだ無理かも…」
それでも、神奈川で“県立”を選びたい家庭は多いです。
神奈川県は、県教育委員会の公式ページで「新しい学びのかたち」として、学び方の仕組みが違う県立高校をカテゴリ別に紹介しています。
この記事では、その公式分類をベースに、不登校の子が検討しやすい学校を「迷わず選べる形」に整理します。
※「不登校でも行ける公立高校」という公式ジャンル名はありません。年度で募集や運用が変わるため、最終確認は必ず当年度の募集要項・説明会で行ってください。

神奈川はこの4カテゴリ+通信制から選ぶと失敗しにくい
県公式ページで示されている主なカテゴリは次のとおりです。神奈川県公式サイト
- クリエイティブスクール(全日制・学年制)
- フレキシブルスクール(単位制)
- フロンティアスクール(多部制定時制=昼間定時制・単位制)
- インクルーシブ教育実践推進校(県内18校)
- (通学負担を下げたい場合)県立通信制(横浜修悠館/厚木清南〈通信制〉) 神奈川県公式サイト+1
「学び直し+学校生活の立て直し」を全日制でやりたい家庭向け
県公式では、クリエイティブスクールを
「力を十分に発揮できなかった生徒に、学習意欲を高める取組を行う学校」と説明しています。
掲載されている5校は以下です。
- 田奈高校
- 釜利谷高校
- 横須賀南高校
- 大井高校
- 大和東高校
学校別特徴
- 田奈高校:クリエイティブスクール。全日制の枠で、学習意欲を高める取組を行う学校として県公式に掲載。通学距離と学校の雰囲気を見学で確認すると安心。
- 釜利谷高校:クリエイティブスクール。県公式に住所・電話番号まで掲載あり。全日制で通う前提なので、朝の負荷が大きい場合は時間帯の現実も確認。
- 横須賀南高校:クリエイティブスクールとして県公式掲載。全日制で生活リズムを作り直したい家庭の候補。説明会で学び直しの支援の出し方を聞くのがおすすめ。
- 大井高校:クリエイティブスクール。県公式掲載で連絡先も明示。通学が長いと継続が難しくなるので、家庭では「片道の現実」を優先して検討すると迷いにくい。
- 大和東高校:クリエイティブスクールとして県公式掲載。全日制で再スタートしたい家庭向け。見学では教室の空気・相談先・休める場所の有無を要チェック。
生活リズムに合わせて「時間帯を選んで学ぶ」仕組み
県公式ではフレキシブルスクールを
「生活スタイルや学習ニーズに合わせて、時間帯を選んで学べる学校」と説明しています。
- 川崎高校
- 厚木清南高校
学校別特徴
- 川崎高校:県公式でフレキシブルスクール(単位制)として掲載。時間帯を選べる仕組みがポイント。説明会で「実際にどれくらい通う想定か」を確認すると安心。
- 厚木清南高校:学校公式で、全日制・定時制の時間帯に通信制の学びを加えた「3課程一体」のフレキシブルスクールと明記。通い方の自由度が強み。

「毎日フルは無理」でも、半日から通って慣らしたい家庭向け
県公式ではフロンティアスクールを
「午前部と午後部に分かれ、1日約4時間(半日単位)で学ぶ昼間定時制」と説明しています。
- 横浜明朋高校
- 相模向陽館高校
学校別特徴
- 横浜明朋高校:県公式でフロンティアスクール(昼間定時制・単位制)として掲載。半日単位で通えるのが核。体力・気力に合わせて登校を慣らしたい家庭に現実的。
- 相模向陽館高校:県公式でフロンティアスクールとして掲載。午前・午後の枠組みで、負荷を抑えながら学べる。卒業までの見通し(単位の取り方)を説明会で確認。
「支援・配慮を学校として明示」している枠組み
県公式では、インクルーシブ教育実践推進校は県内18校と明記され、一覧ページも公開されています。
ここは「不登校専用」ではありませんが、支援の枠組みが明示されているため、進路相談で候補に挙がることがあります。
城郷/横浜南陵/保土ケ谷/霧が丘/川崎北/菅/津久井浜/湘南台/茅ケ崎 …なども県公式一覧に掲載があります。
学校別特徴
- 城郷高校:県公式でインクルーシブ教育実践推進校として掲載。学校ページでも、相互理解や共に学ぶ取組の説明あり。支援の出し方は説明会で確認が安心。
- 横浜南陵高校:県公式一覧に掲載。インクルーシブの枠組みとして支援を明示。個別配慮の実際は学校ごとに違うため、説明会で具体的に質問するのがおすすめ。
- 保土ケ谷高校:県公式一覧に掲載。インクルーシブの枠組みを明示する学校の一つ。通学負担・校内の居場所(保健室等)を見学で確認すると判断しやすい。
- 霧が丘高校:県公式一覧に掲載。支援が必要な生徒を含めた学びの枠組みがある学校。募集や要件は年度で変わるので、当年度要項を必ず確認。
- 川崎北高校:県公式一覧に掲載。インクルーシブの枠組みで支援を明示。実際のフォロー(欠席時対応など)は学校により差が出るため個別相談推奨。
- 菅高校:県公式一覧に掲載。インクルーシブの枠組みで支援を明示。候補に入れるなら、説明会で「相談先」「別室等の運用」を具体的に確認。
- 津久井浜高校:県公式一覧に掲載。インクルーシブの枠組みで支援を明示。通学距離が遠いと継続が難しくなるので、まず通学の現実から絞ると迷いにくい。
- 湘南台高校:県公式一覧に掲載。支援の枠組みが明示されている学校。学校ごとに雰囲気が違うので、見学で「安心して過ごせる空気か」を確認したい。
- 茅ケ崎高校:県公式一覧に掲載。インクルーシブの枠組みを明示。入学後に困ったときの相談先や支援の使い方は、説明会・個別相談で必ず確認。

「通う頻度を下げたい」県立通信制(横浜修悠館/厚木清南〈通信制〉
県の進学案内(定時制・通信制パンフ)では、通信制の学習方法(レポート・スクーリング等)と、両校の特色が説明されています。
学校別特徴
- 横浜修悠館高校(通信制):県パンフで「日曜講座」や「平日講座」、レポートのオンライン提出など特色が説明されている。登校頻度の選択肢が気になる家庭はまず資料確認。
- 厚木清南高校(通信制):県パンフで、日曜スクーリング+火曜実施の教科スクーリング等が説明されている。3課程一体校のため、学び方の組み合わせは要確認。
見学で聞く質問テンプレ【神奈川版】
※不登校の子を想定した“失敗しにくい確認リスト”
神奈川県の県立高校(クリエイティブ・フレキシブル・フロンティア・インクルーシブ・通信制)は、「制度として柔軟」でも、実際の運用は学校ごとに差があります。
見学や個別相談では、パンフレットでは分からない部分を確認することがとても大切です。
以下は、神奈川の県立高校を見学するときに、そのまま使える質問テンプレです。
全部聞く必要はありません。今の子どもの状態に合う項目だけでOKです。
① 登校ペース・時間帯について
目的:入学後の「通える現実」を確認する
- 週に何日くらい登校する生徒が多いですか?
- 登校時間は何時開始が多いですか?(朝/午後/時間帯の選択)
- 体調や気持ちの波で欠席が続いた場合、どのような対応がありますか?
- 「最初は少なめ → 徐々に増やす」形は可能ですか?
👉 特にフレキシブル・フロンティア・通信制では必須の質問です。
② 欠席・遅刻が増えた場合のフォロー
目的:また行けなくなった時に“詰まないか”を確認する
- 欠席が続いたとき、学校からの連絡や声かけはありますか?
- 保護者と学校で状況を共有する仕組みはありますか?
- 「しばらく来られなかった生徒」の復帰事例はありますか?
👉 ここを聞いて、「自己責任です」で終わる学校かどうかが見えます。
③ 校内での居場所・安心できる環境
目的:教室に入れない日があっても大丈夫かを確認
- 教室に入れないとき、過ごせる場所はありますか?
(保健室・別室・相談室など) - 別室利用は一時的なものですか?継続的な利用も可能ですか?
- 休み時間や空き時間は、どこで過ごす生徒が多いですか?
👉 不登校経験のある子にとって最重要項目の一つです。
④ 学習の遅れ・学び直しへの対応
目的:「ついていけるか」の不安を減らす
- 中学内容の学び直しが必要な場合、どのようなサポートがありますか?
- 授業についていけない場合、個別対応や補習はありますか?
- レポートや課題が出せない時の相談先はありますか?(通信制の場合)
👉 クリエイティブ・通信制では特に確認しておきたいポイント。
⑤ 相談先・支援体制について
目的:困ったときに“誰に頼れるか”を明確にする
- 担任以外に、相談できる先生や窓口はありますか?
- スクールカウンセラーはどのくらいの頻度で来ていますか?
- 生徒本人から直接相談することはできますか?
👉 「制度がある」より「使いやすい雰囲気か」が重要です。
⑥ 卒業までの見通し(単位・年数)
目的:「この学校で卒業できそうか」を具体化する
- 標準で何年で卒業する生徒が多いですか?
- 単位を落とした場合のフォローはどうなりますか?
- 体調不良などで履修がずれた場合、卒業時期は調整できますか?
👉 定時制・通信制ではここを曖昧にしたまま入学しないことが大切です。
⑦ 不登校経験のある生徒について(聞き方例)
目的:学校側の“本音のスタンス”を知る
聞き方の例:
- 「不登校経験のある生徒さんは、どのくらい在籍していますか?」
- 「不登校だった生徒さんが、今はどんな形で学校生活を送っていますか?」
👉 数字よりも、答え方の雰囲気を感じ取るのがポイントです。
親が知っておくと安心なコツ
- 1校だけで決めず、最低2校は見学する
- 「合格できるか」より「行けなくなった時に支えてくれるか」を見る
- 説明会では遠慮せず、「うちの子の場合は…」と具体的に聞いてOK
神奈川県の県立高校は、仕組みとしては柔軟でも、使いこなせるかは相性次第です。
見学は「評価される場」ではなく、「こちらが選ぶ場」。
親が質問していい立場です。
親が迷わなくなる「選び方」:この順番が一番ラク
- まず県公式ページでカテゴリと学校名を確認
- 通学時間で削る(片道が長いほど継続が難しい)
- 説明会・個別相談で、次の5点を確認
- 登校の現実(週何回・何時開始か)
- 欠席が増えた時のフォロー
- 校内の居場所(保健室・別室等)
- 学び直し支援(どの教科をどう支えるか)
- 卒業までの見通し(単位の取り方)
- 最後に当年度の募集要項で、出願・選抜方法を確定
