子どもの不登校が90日以上になってくると、「もう戻れないのかな」「留年や単位は大丈夫なのかな」「通信制高校に転校した方がいいのかな」と、頭の中がぐるぐるになりますよね。
小学生でも中学生でも高校生でも、欠席日数が長くなるほど、進級や留年、単位のこと、将来の進路のこと、引きこもりへの移行の心配など、不安は一気に増えていきます。
このページでは、同じように悩むあなたが、状況を整理して次の一歩を決められるように、不登校90日以上の実態や学年別の影響、高校の単位や進級の目安、通信制高校など進路の選択肢、そして家庭でできるサポートまでをまとめてお伝えしていきます。
- 不登校90日以上が何を意味するのか整理できる
- 小学生・中学生・高校生それぞれの影響と違いが分かる
- 通信制高校や出席扱い制度など現実的な選択肢を知る
- 不登校90日以上の子を支える家庭での具体的な関わり方が分かる

不登校90日以上の実態と現状
ここでは、不登校90日以上という数字がどれくらいの重さを持つのか、小学生・中学生・高校生それぞれでどんな影響が出やすいのかを整理していきます。ニュースや統計で語られる「不登校」と、目の前のわが子に起きていることをつなげながら、今の状況を俯瞰してみるイメージで読んでみてくださいね。
不登校90日以上と学年別状況
まず、不登校90日以上というのは、感覚的には「ほぼ学校に行けていない状態」に近いです。小中学校の年間授業日はおおよそ180〜200日と言われているので、そのうち90日以上欠席しているということは、出席できている日が半分以下というイメージになります。
統計を見ると、小中学生の不登校全体の中で、年間90日以上欠席している子どもは半数以上を占めると言われています。つまり、「長く休んでいるのはうちだけ」というより、むしろ不登校の子どもたちのなかではよくあるパターンだと考えた方が現実に近いです。
不登校90日以上の目安(あくまでイメージ)
| 学校種 | 年間授業日の目安 | 90日以上欠席の感覚 |
|---|---|---|
| 小学校 | 180〜200日 | 1年の半分近く通えていない |
| 中学校 | 180〜200日 | クラスや先生との接点がかなり減る |
| 高校 | 190〜210日 | 単位や進級ラインが現実的な課題になる |
ここでの数字はすべて一般的な目安で、学校や自治体によって違いがあります。
学年が上がるほど、「行けないこと」そのものより、「行けていないことで進級や進路にどう影響するか」が大きなテーマになってきます。小学生は生活リズムや自己肯定感、中学生は内申点や高校受験、高校生は単位と進級・卒業が、親子ともに気になるポイントになりやすいです。
不登校90日以上というのは、決して珍しいケースではないけれど、放っておいて大丈夫という意味でもありません。「うちの子のペースでいいや」と全部を流してしまうのではなく、「じゃあ何を整えていくと、これからの選択肢が広がるのか」を一緒に考えていきましょう。

不登校90日以上の高校単位と進級
高校の不登校で一番シビアに感じるのが、やっぱり単位と進級の問題だと思います。高校は「科目ごとの単位」を積み上げて卒業する仕組みなので、出席不足が続くと、単位が認定されず、結果として留年や中途退学を考えざるを得ない場面も出てきます。
出席日数と単位認定の一般的な目安
多くの高校では、各科目について「授業時数の3分の2以上の出席」が単位認定の目安と言われています。例えば、その科目の授業が年間60回あるとしたら、40回以上の出席が必要、といったイメージです。
ここで不登校90日以上という数字を考えると、「どの科目がどれくらい足りていないのか」を早めに確認しておくことが本当に大事です。全科目がアウトなのか、一部の科目だけ頑張ればなんとかなるのかで、その後の選択肢は大きく変わります。
高校の不登校で親が確認しておきたいポイント
- 科目ごとの出席状況(何回出席・何回欠席か)
- 単位認定のライン(その学校の具体的なルール)
- 補講やレポート提出など救済措置の有無
- 留年ラインに近づいているかどうか
単位や進級に関するルールは、学校や都道府県によって本当に細かく違います。数値としての「何日まで大丈夫」という話は、あくまで一般的な目安にすぎません。正確な情報は、在籍している高校の生徒手帳や学校からの案内、公式サイトで必ず確認してください。
もし、進級が難しそうだと分かった場合でも、「もう終わりだ」と考える必要はありません。私のところに相談に来てくれるご家庭の中には、通信制高校への転入や編入を選んだり、いったん休学してから次のステップを考えたりと、いろいろなルートを取っている親子がいます。
通信制高校への転入については、同じブログ内の通信制高校への転入で後悔しない方法と注意点で、単位の引き継ぎや費用の考え方を詳しくまとめているので、高校の在り方そのものを見直したい方は合わせてチェックしてみてください。
進級や卒業に関する判断について
単位や出席日数、留年・退学の扱いは、学校ごとにルールが異なります。このページでお伝えしている内容は、あくまで一般的な傾向や目安です。最終的な判断は、必ず在籍校の先生や、必要に応じて教育委員会などの専門機関に相談しながら進めてください。

不登校90日以上の中学生の内申
中学生の場合、不登校90日以上になると、どうしても気になるのが内申と高校受験ですよね。
内申点と欠席日数の関係
内申点は、テストの点数だけではなく、授業への取り組みや提出物、そして出席状況など、総合的に決まります。欠席が多い場合、「成績をつけられるだけの情報が先生の手元にない」という状況になりやすく、その結果として評価が下がることはどうしてもあり得ます。
ただ、ここで大事なのは、「内申点だけで人生が決まるわけではない」という視点を忘れないことだと感じています。最近では、内申をあまり重視しない高校や、総合型選抜、通信制高校、定時制高校など、さまざまなルートがあります。
中学生の不登校90日以上で意識したいこと
- 今の学校に戻るかどうかより「どんな環境なら学べそうか」を考える
- 通信制高校やフリースクールも選択肢として視野に入れる
- 受験情報は学校だけでなく、塾や進路相談窓口なども活用する
不登校44万人というニュースが話題になったときも、「不登校90日以上54%」というデータにショックを受けた親御さんは多かったと思います。同じブログ内でまとめた不登校44万人衝撃は本当?最新データと今知るべき親の選択肢では、数字と一緒に「じゃあ現実にはどんな進路を歩んでいる子がいるのか」を整理しているので、「うちだけ特別にダメなんじゃないか」という不安が強いときは参考になると思います。
内申点は大事な情報の一つですが、それだけで親子の価値が決まるわけではありません。ここで大切なのは、子どもがこれからの数年間をどんなペースで過ごしたいのか、一緒に話し合っていくことだと感じています。
不登校90日以上の小学生への影響
小学生で不登校90日以上と聞くと、「もうこの子は学校に戻れないのでは?」と感じてしまうかもしれません。でも、義務教育の段階では、出席日数だけを理由に卒業できないという例はほとんどありません。学校側もかなり柔軟に対応してくれることが多いです。
学力よりもまず優先したいこと
小学生の場合、一番気になるのは学力の遅れかもしれません。でも、実際に長く不登校を経験した子どもたちを見ていると、本当に優先したいのは「安心して自分のペースで過ごせる土台づくり」だと感じています。
授業内容は、あとからオンライン教材や家庭学習、フリースクールなどでいくらでも取り戻すことができます。むしろ、心がしんどいまま無理に登校を続けて、自己肯定感がボロボロになってしまう方が、その後の回復に時間がかかることが多いです。
小学生の不登校の背景や対処法については、別記事の小学生の不登校の原因とその対処法で、原因別にかなり詳しく書いています。人間関係や学業のプレッシャー、発達特性などが複雑に絡みやすいので、「うちの子の場合はどのパターンが近いかな?」と照らし合わせながら読んでみると、少し整理しやすくなるかなと思います。
小学生で不登校90日以上になったときの視点
小学生で不登校90日以上になっているとき、親として意識しておきたいのは次の3つです。
- 学校に戻ることだけをゴールにしない
- 生活リズムと家庭内の安心感を整える
- 中学進学までの時間を「準備期間」として捉える
中学に上がるタイミングで、クラスも先生も環境も大きく変わります。そこを一つの区切りとして、「どんな形なら中学生活を送れそうか」「在籍校のままか、別の選択肢か」をゆっくり考えていくイメージを持てると、少し息がしやすくなるかもしれません。

不登校90日以上と家庭の対応
不登校90日以上の状態が続くと、子どもだけでなく、家庭全体もじわじわと疲れてきますよね。私も、カレンダーを見るたびに欠席日数を数えては落ち込み、夫婦で意見がぶつかることも多くありました。
親子関係をこじらせないためのポイント
まず何より大事なのは、子どもを「責める相手」にしないことです。欠席日数が増えてくると、つい「また休むの?」「いつまでこんな生活を続けるの?」と言いたくなってしまいますが、その言葉は子ども自身も一番気にしているところだったりします。
私が意識しているのは、「学校の話」の前に、「今日何をしている時が楽しかった?」「最近ハマりそうなものは何?」と、今の生活の中での小さな安心や楽しみを一緒に見つけていくことです。そこから少しずつ、「もし少しだけ外に出るとしたらどこなら行けそう?」と、ステップを上げていきました。
家庭での関わり方のヒント
- 休んでいることをなじる言葉はできるだけ避ける
- できていること(起きられた・ご飯を食べたなど)を口に出して認める
- ゲームや動画も、子どもの「安心材料」として一度受け止める
- 親自身も一人で抱え込まず、誰かに話を聞いてもらう
家族が不登校に向き合うのは長期戦になりやすいので、親が「ずっと全力疾走」していると本当にしんどくなってしまいます。ときどき力を抜いたり、第三者に話を聞いてもらったりしながら、長く付き合えるペースを一緒に探していきましょう。
不登校90日以上に向けた支援策
ここからは、不登校90日以上の状態から「これからどうしていくか」を考えるために、使える支援策や進路の選択肢を整理していきます。相談窓口の活用、通信制高校やフリースクール、出席扱い制度、医療との連携などを一つひとつ見ていきながら、あなたの家庭で現実的に取り入れやすいものを一緒に探していきましょう。
不登校90日以上の相談窓口活用
不登校90日以上になってくると、「もう学校には相談しづらい」「何度も同じ話をしてきて疲れた」という気持ちも出てきやすいと思います。それでも、親子だけで抱え込んでしまうと視野が狭くなりがちなので、どこか外の窓口に少しずつ話を広げていくのがおすすめです。
使いやすい相談窓口の例
- 学校の担任・学年主任・スクールカウンセラー
- 自治体の教育支援センター(適応指導教室など)
- 児童相談所や子ども家庭支援センター
- 不登校支援に詳しい民間カウンセラーやNPO
「どこに相談したらいいのか分からない」というときは、まず自治体名と「不登校 相談窓口」などで検索してみると、教育支援センターや電話相談などが見つかることが多いです。学校との関係がしんどいときは、いったん学校以外の窓口からスタートしても大丈夫です。
相談するときのコツは、「解決策を全部出してもらおう」とするより、「今の状況を整理する手伝いをしてもらう」くらいの気持ちで行くこと。短い時間でも、人に話すだけで気持ちが軽くなったり、新しい選択肢に気づけることがあります。
通信制高校進路
不登校90日以上の高校生にとって、通信制高校は現実的な選択肢の一つです。毎日登校する必要がなく、自分のペースで学習できるため、心や体の負担が軽くなる子も多いです。
通信制高校が向いている子のイメージ
私が感じる、通信制高校が合いやすいタイプはこういった子たちです。
- 教室のざわざわした雰囲気が苦手な子
- 自分のペースで集中して学びたい子
- 趣味や好きなことに時間を使いつつ、卒業資格も取りたい子
- すでに全日制のリズムから大きく外れてしまっている子
一方で、自己管理がとても苦手で、サポート体制が弱い学校を選んでしまうと、レポート提出やスクーリングが負担になり、またつまずいてしまうケースもあります。「通信制高校はやめとけ」という声の裏側には、そういったミスマッチも隠れていると感じています。
通信制高校のメリット・デメリットや、転入・編入の注意点については、通信制高校はやめとけ?知恵袋の声と親子の本音を徹底解説や、先ほどご紹介した通信制高校への転入で後悔しない方法と注意点で詳しくまとめています。今の高校にしがみつくか、環境を変えるかで迷っている方は、情報を整理するきっかけになると思います。

在籍校に残るか転校するかの考え方
不登校90日以上の段階で、「このまま在籍校に残るか」「通信制や別の学校へ転校するか」を決めようとすると、どうしてもプレッシャーが大きくなります。私がおすすめしているのは、次のような視点で比べてみることです。
- 今の学校に戻れたとしたら、どんな点が子どもにとってプラスか
- 通信制高校や別の学校に移った場合、どんな生活リズムになりそうか
- 親が「こうあるべき」と思っている姿と、子どもが本当に望んでいる姿は一致しているか
どちらを選んでも、完璧なルートはありません。だからこそ、「今の子どもの状態で少しでも動きやすそうな方」を選んでいくイメージで考えてみると、答えが見えやすくなるかなと思います。
出席扱い制度
不登校90日以上でも、「家での学びを出席扱いにできる可能性がある」と聞いたことがある方も多いかもしれません。これは、いわゆる出席扱い制度や、オンライン授業の出席扱いに関するルールのことです。
出席扱い制度のざっくりイメージ
出席扱い制度とは、簡単に言うと、学校外での学習(フリースクールやオンライン教材など)を、条件を満たせば「学校の出席」とみなす仕組みです。対象になるのは主に小学生・中学生が多いですが、高校でもオンライン授業の出席扱いの動きが広がってきています。
出席扱いになるかどうかは、在籍校と教育委員会の判断によるため、「この教材を使えば必ず出席扱いになる」というわけではありません。ただ、不登校90日以上の子どもにとっては、家での学びが評価される仕組みがある、というだけでも救いになることがあります。
出席扱い制度を考えるときのポイント
- まず在籍校に「出席扱い制度の利用を検討したい」と相談する
- どんな教材や学習が対象になり得るかを確認する
- 子どもが実際に続けられそうな学び方かどうかを一緒に考える
高校のオンライン授業の出席扱いなど、制度の詳細や最新の動きは頻繁に変わっていきます。制度改正の全体像や、高校オンライン授業の出席扱いについて興味がある方は、同ブログ内の高校オンライン授業関連の記事も参考にしてみてください。
ここでお伝えしている内容は、あくまで一般的な概要や私自身が経験・調べてきた範囲のまとめです。具体的な適用条件や手続きは、必ず在籍校や自治体の公式情報を確認し、必要に応じて学校の先生や専門家に相談してください。
不登校90日以上と医療連携の必要性
不登校90日以上になってくると、心や体の不調がかなり積み重なっていることも多いです。中には、うつ状態や強い不安、起立性調節障害など、医療のサポートが必要なケースもあります。
医療機関に相談した方がいいサイン
私が実際にお医者さんに相談してよかったなと感じたのは、次のようなサインが見えたときです。
- 食欲が極端に落ちている、または過食が続いている
- 夜ほとんど眠れていない、昼夜逆転が完全に定着している
- 「消えたい」「いなくなりたい」などの言葉が増えている
- 頭痛や腹痛が長期間続いているのに、検査では原因が分からない
もちろん、これらのサインが一つでもあったらすぐに大問題というわけではありません。ただ、「様子見」と「放置」は違うので、親が不安を感じているなら、小児科や心療内科、思春期外来などに一度相談してみる価値はあると思います。
医療に関する注意事項
医療にかかるかどうかは、とてもデリケートなテーマです。私自身も、「薬に頼っていいのか」とたくさん悩みました。それでも、結果的には、お医者さんと一緒に「どこまでが気質で、どこからが治療の出番なのか」を整理できたことで、親としての不安もかなり軽くなりました。
不登校90日以上の進級や単位の不安を解消する方法まとめ
ここまで、不登校90日以上という状態について、学年別の影響や高校の単位と進級、内申、小学生への影響、家庭での関わり方、相談窓口や通信制高校、出席扱い制度、医療との連携まで、一気に見てきました。
ひとつだけ、最後に強くお伝えしたいのは、不登校90日以上になったからといって、お子さんの将来が決まってしまうわけではないということです。進級や卒業の形、学校の種類、学び方のスタイルが変わることはあるかもしれませんが、それは「やり直しのルートが変わる」というだけだと私は感じています。
これからの道筋を考えるときの3つの問い
- 今の子どもの心と体にとって、一番ホッとできるペースはどんな形か
- 1年後、「あのときこうしておいてよかった」と思えそうな小さな一歩は何か
- 親である私自身が、無理なく続けられるサポートの形は何か
不登校90日以上という数字は、怖く見えるかもしれません。でも、その数字の奥には、一人ひとりの子どものしんどさや、ここまで何とか頑張ってきた家庭のストーリーがあります。どうか、数だけで親子をジャッジしないであげてください。
このページのどこか一部分でも、あなたとお子さんがこれからの道筋を考えるヒントになっていたら、とても嬉しいです。ゆっくりで大丈夫なので、今のペースのまま、一緒に次の一歩を探していきましょう。
